2026.02.17 採用

面接の課題をシナリオで解決!当日の流れやおすすめの質問を解説 

「どうやって面接を進めればよいかわからない」といった悩みを持つ人事・採用担当者は、多いのではないでしょうか。 

面接官によって進行や質問内容が異なると、優秀な人材を見逃すリスクが高まります。さらに、準備不足で進行がぎこちないと、求職者に不信感を与え、内定辞退につながる可能性もあります。 

面接の課題を解決する方法のひとつが、シナリオの作成です。 

この記事では、人事・採用担当者に向けて、面接の進行シナリオが必要な理由から、具体的な流れ、効果的な質問の組み立て方、必要な準備まで解説します。 

採用活動の質を高める!面接にシナリオが必要な4つの理由とは

事前に面接のシナリオを決めておくと、次のようなメリットがあります。

(1)評価の客観性と公平性を保てる

準備がないまま面接を行うと、面接官はその場の印象や直感に頼って質問を選びがちです。その結果、応募者ごとに聞く内容が変わり、公平な比較が難しくなります。

あらかじめ質問項目や進行の流れを定めたシナリオがあれば、すべての応募者に対して同じ基準で情報を引き出すことができ、評価のブレを最小限に抑えられます。

(2)応募者の体験価値を向上させられる

準備不足のまま面接が進むと、進行が滞ったり質問が重複したりすることがあり、求職者は「この会社は本当に大丈夫だろうか」と不安を感じます。

シナリオを用意することで面接がスムーズに進み、求職者に安心感と信頼感が生まれ、志望度の向上につながります。優秀な人材ほど複数の企業から内定を得ている傾向にあるため、面接での印象が入社の意思決定を左右します。

(3)面接官のスキルに依存しない体制をつくれる

現場の社員が面接を担当する場合、面接の経験が浅く、何を聞けばよいか迷うケースは少なくありません。採用活動の属人化を防ぎ、組織全体で安定した選考を行える体制をつくるには、シナリオの作成が効果的です。

シナリオによって進行や質問内容を事前に定めておくことで、経験の有無にかかわらず一定の品質を保った面接が可能になります。また、シナリオに沿ったロールプレイングの実施により、面接官のスキルアップにもつながります。

(4)自社の魅力を効果的に伝えられる

採用活動は企業が応募者を選ぶだけでなく、応募者から選ばれる場でもあります。

優秀な人材ほど選択肢が多いため、面接の場で自社の魅力を効果的に伝え、内定承諾率を高めなければいけません。

シナリオの中に自社の強みや働く魅力を伝える時間を組み込むと、効果的にアピールできるでしょう。

一般的な面接のシナリオって?各フェーズの内容を解説 

ここでは、一般的な面接のシナリオについて、具体的な内容を交えながら解説します。

(1)導入

面接時間は、30分から60分程度が目安です。面接の最初の5分程度は、応募者の緊張を和らげる時間として使います。「今日はどちらからお越しになりましたか」といった選考とは直接関係のない軽い話題を振ることで、リラックスした雰囲気を作ります。緊張したままでは応募者が本来の力を発揮できず、正確な評価が難しくなるためです。

その後、面接官側から自己紹介を行います。名前だけでなく、所属部署や担当業務を伝えることで、応募者は「この人が将来の上司になるかもしれない」と具体的なイメージを持ちやすくなり、質問もしやすくなります。

(2)企業や求人についての説明

会社の事業や沿革、今回の募集の背景、求人内容などを5分程度で簡単に説明し、応募者が入社後のイメージを持てるようにします。面接時に丁寧に説明することで求職者に安心感を与えられます。

良い面をしっかりアピールするのはもちろん、課題や大変な部分も正直に伝えることで、入社後のギャップを防ぐことができます。スムーズに説明できるよう、事前に説明資料を作成しておくとよいでしょう。

(3)応募者への質疑応答

面接のメインとなる部分で、所要時間は30~40分が目安です。まず、応募者にこれまでの職務経験の説明など、簡単に自己紹介・自己PRをしてもらいます。その内容をもとに自社が求める能力や行動特性にマッチするかを深掘りする質問をしていきましょう。

経験・スキル・成果だけではなく、ストレス耐性や協調性、転職・退職理由などさまざまな角度から質問すると効果的です。

質問内容の例は下記の通りです。

・周りからどのような性格だと言われますか?

・仕事へのプレッシャーをどのように乗り越えているか教えてください

・チームメンバーと意見が分かれた時、どうやって解決していますか?

・転職しようと思った理由は何ですか?

(4)逆質問

最後に、必ず「何か質問はありますか」と逆質問の機会を設けます。応募者の疑問を解消するだけでなく、どのような質問が出るかによって自社への関心の高さや視野の広さを測る効果があります。

応募者からよく受ける逆質問の例は、以下の通りです。

・活躍している人材に共通している点はありますか?

・部署はどのような雰囲気ですか?

・入社後の研修や実務に入るまでの流れを教えてください

面接時にとまどわないように、あらかじめよくある質問への回答内容をまとめておきましょう。

マッチする人材を見極めるために!質問設計のポイントとは 

シナリオに盛り込む質問は、自社の採用基準に基づいて設計する必要があります。次のような点を意識すると効果的です。

(1)スキルの再現性を確認する質問

「これまでの経験の中で、当社でも活かせると思う強みは何ですか」といった質問は、応募者が自分の能力を客観的に理解し、新しい環境でも再現できるかを判断するのに役立ちます。

ただし、できることを聞くだけでは不十分です。「どのような状況でその力を発揮したか」「どのような成果を上げたか」というエピソードをセットで聞くことで、より精度の高い評価ができます。

(2)定着性や意欲を確認する質問

「今回の転職で最も重視している軸は何ですか」など、仕事に対する価値観を問う質問は、自社の環境が求職者の希望とマッチしているかを確認するために重要です。

どれほど優秀な人材であっても、本人の希望と自社の環境にずれがあれば早期離職につながる恐れがあります。求職者が何を優先しているかを把握することで、入社後の定着率を高められます。

(3)カルチャーフィット(社風との一致)を確認する質問

「チームで働く際に大切にしていることは何ですか」といった質問は、組織の文化に適応できるかを見極める手がかりになります。

自社の価値観や文化と求職者の考え方が合致しているかを確認することで、入社後のミスマッチを防ぐことができます。

面接を成功させるため!シナリオ以外に準備しておくべきこと 

どれほど優れたシナリオを用意しても、その他の準備が不十分だと、面接がスムーズに進まない可能性があります。準備すべき内容を3つ紹介します。

(1)書類の事前確認と評価ポイントの整理

履歴書や職務経歴書を面接当日に初めて見るようでは、十分に深掘りするのは難しいでしょう。

事前に書類をしっかり読み込み、詳しく聞きたいポイントに付箋を貼ったり、メモをしたりすることが大切です。限られた面接時間で、より質の高い質問ができます。

(2)評価シートとの連動

面接のシナリオと、合否を判断するための評価シートを連動させることをおすすめします。どの質問がどの評価項目に対応しているかを明確にしておけば、面接終了後の判定がスムーズになり、選考スピードの向上にもつながります。

(3)オンライン面接への対応

オンライン面接は、対面と比べてコミュニケーションのずれが生じやすい点がデメリットです。

通信状況を確認する時間を冒頭に設ける・リアクションを大きめにする・画面共有で資料を見せながら説明するといった工夫をすることで、求職者との相互理解をしやすくなります。

まとめ

面接のシナリオは、評価の公平性を保ち、応募者体験を高めるための有効な手段です。流れや質問を事前に整理することで、面接官の経験・スキルに左右されない安定した選考が可能になります。 

自社が求める人物像を明確にし、質問設計や準備を整えることで、ミスマッチを防ぎ、採用活動の質と成果を向上させましょう。 

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