

2025.08.25 転職エージェント
第二新卒は中途採用と何が違う?メリット・デメリットも解説

人材獲得競争が激化する現代、企業は新卒採用だけでは優秀な人材を確保できない状況に直面しています。
そこで注目されているのが「第二新卒」の採用です。新卒の柔軟性と、中途採用の経験を併せ持つ第二新卒は、多くの企業にとって魅力的な人材です。
本記事では、第二新卒と中途採用の違いや第二新卒のメリット・デメリット、そして採用成功のコツについて詳しく解説します。
第二新卒ってそもそも何?中途採用との違いについて解説

最初に第二新卒の定義や中途採用との違いについて解説します。
(1)第二新卒の定義
第二新卒とは、学校を卒業後に新卒として就職し、概ね3年以内、一般的には25〜26歳までに転職する人材を指します。
社会人経験があり、ビジネスマナーなど基本的な社会人スキルは身についている一方で、前職の企業文化に完全に染まっておらず、柔軟性のある人材を想定しています。
第二新卒の採用は、良い人材を採用して自社で育てる目的で行われるケースが一般的です。
(2)中途採用の定義
中途採用とは、新卒採用以外のすべての採用活動を指します。中途採用は、欠員補充や新プロジェクトの立ち上げ、専門性の高いスキルを持つ人材の採用など、採用活動の目的がはっきりしている点が特徴です。
一定の社会人経験があり、即戦力としての活躍が期待できる人材が求められます。
(3)第二新卒と中途採用の主な違い
採用成功のためには、自社に合った採用手法を選ぶことが大切です。以下に、第二新卒と中途採用の主な違いをまとめました。
第二新卒 | 中途採用 | |
---|---|---|
経験年数 | 社会人経験1〜3年程度 | 実務経験4~6年以上が目安 |
専門性 | 基礎スキルは習得済み、専門スキルは限定的 | 高い専門性とスキルを持つ |
適応力 | 柔軟で新しい環境に順応しやすい | 環境に慣れるまで時間がかかる場合もある |
柔軟性 | 前職の影響が少なく変化に対応しやすい | 前職のやり方に慣れていることが多い |
採用コスト | 比較的低コスト・短期間で採用可能 | 高スキル人材はコストや時間がかかる |
給与水準 | 新卒に近い水準 | 経験・スキルに応じて高め |
ポテンシャルと基礎力に期待!第二新卒採用の主なメリット

第二新卒を採用する主なメリットを紹介します。
(1)ポテンシャルと基礎力を兼ね備えている
第二新卒の最大の魅力は、基本的な社会人スキルを身につけながら高い成長ポテンシャルを持っていることです。
新卒採用では一からビジネスマナーや社会人としての基礎を教える必要がありますが、第二新卒は前職で基本的なスキルを習得済みです。研修コストを削減しながら、将来的な成長を期待できる人材を確保できます。
(2)自社の文化に適応しやすい
社会人経験が浅いため、前職の企業文化に完全に染まっていないのが第二新卒の特徴です。そのため新しい環境に対する適応力が高く、自社の理念や価値観、仕事の進め方を素早く吸収してもらえます。
経験豊富な中途採用者の場合、前職のやり方にこだわりすぎ、新しい文化に馴染めないリスクがあります。
(3)モチベーションが高い
第二新卒の多くは、前職での経験を踏まえて転職を決意しているため、新しい職場で成果を上げたいという強い意欲を持っています。キャリア形成への関心も高く、企業が提供する成長機会を積極的に活用する傾向があります。
経験やスキルよりもモチベーションの高さを重視して採用する場合、第二新卒に注目するのをおすすめします。
(4)採用効率の向上
第二新卒採用は、新卒採用と比べて採用プロセスが少なく、大幅に選考期間を短縮できます。社会人経験があるため、より本人の適性を測りやすいといえるでしょう。
また、新卒採用は4月入社ですが、第二新卒は通年採用ができるため、人材が必要になったタイミングで採用できます。
即戦力となる人材はどの企業からもニーズが高く、中途採用が難航するケースは少なくありません。第二新卒採用であれば、優秀な人材を比較的スムーズに確保できます。
自社で育成が必要!第二新卒採用の主なデメリット

メリットの多い第二新卒採用ですが、気をつけるべきデメリットもあります。
(1)即戦力ではない点を意識する
第二新卒は社会人経験があるとはいえ、その経験は浅く、即戦力として過度に期待するのは避けましょう。中途採用と同等のスキルや成果を期待してしまうと、ミスマッチが生じる可能性があります。
第二新卒はあくまでもポテンシャル採用であり、自社で育成していく前提で採用することが重要です。特に異業種からの転職の場合、基本的な社会人スキルの認識が異なる可能性があります。
(2)早期離職のリスクがある
第二新卒は一度転職を経験しているため、転職へのハードルが比較的低く、再び早期離職するリスクがあります。特に、1年以内で前職を離職している場合は、不満など感情的な理由による転職の可能性があり、慎重な見極めが求められます。
(3)業界・職種変更時の教育コストがかかる
第二新卒は基本的なビジネススキルは身につけているとはいえ、業界や職種が変わる場合はあらためて教育が必要になります。
特に専門的なスキルや業界固有の知識については、中途採用とは異なり、新卒と同様の教育が求められることもあるので注意しましょう。
(4)前職と比較される場合がある
第二新卒は社会人経験があるため、新卒採用とは異なり、給与や労働環境、福利厚生などを前職と比較する傾向があります。自社が前職より条件が劣る場合、不満を抱きやすく、それが離職につながる可能性もあります。
第二新卒採用に成功するために!おさえるべきポイントとは

早期離職などのリスクをおさえ、第二新卒採用に成功するためには、以下のような点を意識しましょう。
(1)退職理由を聞く
第二新卒の選考では、転職理由について詳しくヒアリングし、前向きな転職かネガティブな転職かを見極めることが重要です。退職理由を知ることで、自社との相性を見極められます。
また、前職を選んだ理由も合わせて聞くことで、キャリアプランの一貫性があるかを確認できます。一貫性がない求職者は、早期離職のリスクが高いので、注意が必要です。
(2)魅力的な条件を整える
第二新卒の給与は、一般的に新卒採用とほぼ同等の水準です。ただし、前職での経験や習得スキルに応じて、適正に評価し、給与に反映させることも重要です。そうすることで、優秀な第二新卒を確保しやすくなります。
給与だけでなく、成長機会やキャリアパス、ワークライフバランスなどの待遇面も重要な訴求ポイントになります。今の若手人材は、仕事のやりがいや自己実現を重視する傾向があるため、これらの要素を充実させることで、給与面が多少見劣りしても、良い人材を獲得できます。
(3)入社後のフォローを行う
第二新卒の定着率を向上させるには、手厚いフォローが効果的です。新卒と異なり同期がいないため、悩みがあっても相談相手がおらず、会社に馴染むのに苦労するケースが少なくないからです。
年齢の近い若手社員をメンターにつける、フォローアップ面談を定期的に行うなどのサポートをしましょう。また個人のスキル・経験に合わせた研修を通して、丁寧に育成する姿勢も重要です。
まとめ

第二新卒は、卒業後3年以内に転職を検討する人材で、基本的な社会人スキルと高いポテンシャルを兼ね備えています。中途採用と比べて柔軟性があり、自社の文化に適応しやすく、採用効率も優れています。
一方で、即戦力としての限界や早期離職のリスクもあるため、ポテンシャル採用として、長期的な育成を前提とした戦略が重要です。
採用成功のためには、退職理由の詳細なヒアリングによる見極め、魅力的な条件の整備、そして入社後の手厚いフォローが欠かせません。